水石は、品位が大切なんです。

2018.02.10 Saturday

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    よく祖父が山や川に行っては枯れ木の根やら石やらを、

    拾ってきてたのを思い出します。

     

    当時、子供の僕には、さっぱりと言っていいほど、

    祖父が夢中になって枯れ木の根を磨いたり、石を眺めたりといった行動が、

    理解できませんでしたが、この歳になって気付けば祖父と同じようなことに興味を持ち、

    同じような行動を取っていることに、本当に驚かされます…

     

    以前にも書かせていただきましが、

    数年前に盆栽に手を出し、盆栽の先生にわざわざ通っていただきながら、

    その手ほどきを受けさせていただいておりますが、

    ここにきて、盆栽よりも?水石に魅了されはじめてしまっております。

     

    水石(すいせき)をご存知ですか?

    パワーストーンとやらとはまったく違う世界ですので、

    お間違えなきようです(´∀`;A

     

    水石は、古代中国において官吏登用の際、

    文武はもとより、書画においても勝っていなければならない必要がありまして、

    石の写実が重要とされ、石を眺め楽しんだのが始まりとも言われているそうです。

    日本には、室町時代に五山の僧侶(当時の僧侶は学者であり詩人:いわゆる文人)たちによって伝承されたとされています。

    盆栽も別の呼び方は、文人植木と言われるものですし、

    水石も文人たちの嗜みであったようです。

     

    当時の愛石家には、後醍醐天皇、足利義政、

    その後も織田信長をはじめとする戦国武将やお公家の方々。

    名石と言われる石は、城と交換するほどのものであったようです。

    名石として有名な「末の松山」は、

    西本願寺、徳川美術館に所蔵されています。

    本当に美しいですし、うっとりしてしまいます。

    機会がありましたら是非。

     

    盆栽、水石ともにその物自身の美しさが重要であることは言うまでもありませんが、

    それを楽しむ空間、間合いも重要とされ、

    僕が苦手とする羅列陳列とは、真逆の世界であることも、

    その魅力に引きつけられる所以かもしれません。

     

    先日、長く水石を嗜んでこられた方のお話を聞く機会がありました。

    水石を愛でる中において、

    古来より言われていることがあるそうです。

    中国では、4則とされ、

    日本では、5則とされているようでして、

    「形」、「質」、「色」、「肌」、「持込」

    それぞれの詳細を説明させていただくと長くなりますので、

    割愛させていただきますが、

    その石から見える山並みなどの想像力を掻き立てられる事が大切らしいです。

     

    そしてさらに大切なのは、

    「品位」のあるものだそうです。

    その石が醸し出す品位を見いだし。

    そしてそれを感じる心こそが大切。

     

    僕も色々な盆栽園に足を運びますが、

    先日伺ったこの「品位」こそが重要なんだと、

    肌で感じる事があります。

     

    文人植木とはほど遠く、美しさ度外視、儲け主義に走りすぎた品格の無い園主、

    そして手入れがあまりできていない盆栽、

    山積みになった水盤、水石…

     

    品位の欠片もない園に出向いてしまうと、

    二度とくる事はないなぁなんて、

    悲しい気持ちになることがあります。

     

    お話を伺った方もおっしゃっていましたが、

    はっきりと見えにくい品位こそが、

    この世界で重要であり、また日々の暮らしの中に置ける行動も、

    その品位に寄って左右され、滲み出ているものだと。

     

    人に迷惑をかけるかも?

    嫌な気持ちにさせてしまうかも?

    なんていう疑問も持たず、

    自分のいいように話し行動する。

    はたまた、長くそんな風に生きてきたんで、

    自分のあるがまま、今更変更することなんて出来ませんと開き直る心…

     

    結局、自分の品位や品格を考えれば、

    そんな事を言ったりやったりする事が恥であり、

    少しでもそんな風に思われない様にしようという心こそが、

    品位と品格の基本なのではないのか?と。

     

    水石、人生においても大ベテランの方の言葉は、

    本当に身に染み入りました。

     

    この品位なるもの、

    水石や植物だけでなく、

    自分自身、そしてギャラリー空間においても、

    きちんと見いだしていただけるよう、

    自分自身の品位についても考えるいい機会になりました。

     

    皆さんも水石を眺めながら、

    ご自身の品位品格について考えてみてはいかがでしょう?(゚∀゚)

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    羅列陳列な訳じゃないんです、、、

    2018.02.06 Tuesday

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      これといって広告活動もインスタあたりもしません。

      さらには営業時間もまちまち‥

       

      でも何故か未だにご新規のお客様に多く足をお運びいただいております、、、

      そんな中で最近通い始めていただいたお客様から受けるご質問が、

      「植物はいつ追加しますか?」というもの、、、、

       

      スイマセン、、、

      趣味家のハウスやサボテン園のように、

      羅列陳列して、単に植物をお譲りしたい訳ではなく、

      博物的な雰囲気を含めて、標本、作家もの、石、空間なんかを見ていただきたいもので、、、、(´∀`;A

       

      植物をお譲りして、そこに空きがでれば同じようなデザインの植物か、

      また違った風に空間を見ていただきたいときに、まったく異なった植物を温室からお持ちする感じです。

       

      なんてよくわかっていただけないようなお話をさせていただいております。

       

      なかなかご理解いただけないかもしれませんが、、、

      それでもこの空間を好きで通ってくださる顧客様も多く、

      この手法を変更して、羅列陳列にしようなんてまったく考えていません、、、、、、、、、

       

      お叱りをいただく事になるかもしれませんが、

      植物を単に探し求めておられるお客様のご期待には、

      おそらくこれからもお応えできないですので、

      趣味家のハウス、サボテン園へどうぞ足をお運びください。

       

      いつもこのお話をするのが正直「しんどい」感じになってきましたので、

      ご存知の方も多いかと思いますが、

      再度書かせていただきます。

       

      店の雰囲気もその方向とは真逆なつもりなんですけど、

      自分のポリシーを人々に伝えていく事はなかなか難しい事、

      痛感しております。

       

      また、海外からの植物の輸入ですが、

      一人としての趣味家の時代も含め、数年来輸入のお取り引きをしていたヨーロッパ各国のナーセリーが、

      自然界の動植物保護の目的で、輸入輸出をクローズされた数年前に、

      僕も同じ考えでクローズし、アフリカなどの国々の業者ルートも同じくクローズしております。

       

      海外からの新規の植物は、

      完全に停止しておりますので、現在お譲りさせていただいている植物は、

      数年前に輸入された個体となります。

       

      まぁ、そのうちこの手のコレクションは、

      お譲りする事はなくなる予定ですので、

      その際にはご了承ください。

       

      常連様の多くは、このお話すでにご存知ですし、

      珍奇なものを探し求めておられる顧客さまというよりも、

      日々目にするような普通の多肉植物の中において、

      石化や木化のように、その成長の中における美しさを見出したいというような方が多いですので、

      「まったく問題ありませんけどなにか?」ってな、お話がほとんどでしたが、、、、、、

       

      同じような感覚を持っていただける顧客さまが多くいらっしゃること、

      本当に嬉しいです。

      本当に有難うございます。

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

      個展以外で。

      2018.01.21 Sunday

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        「このオブジェは、売り物ですか?」

         

        前回の山下さんの個展の際に、

        惚れ込んで購入させていただいたセラミックヒューマンを、

        神棚にお祀りさせていただくように、ギャラリーに置かせていただいています。

         

        基本、ギャラリーの中のモノ達は、全て売り物なんですが、

        このセラミックヒューマンだけは、売り物じゃないんです、、、

        と多くのお客様にお話をさせていただいてきましたが、

        お譲りできる作品を、数個体置かせて頂く事になりました。

         

        基本、個展の際にお譲りされている作品ですが、

        個展以外でご購入いただけるいい機会になれたらと思っています。

         

        インスタグラムで見た事が有る方も多いかもしれませんが、

        実際の質感、作品の力を感じていただけたら、

        作品に惚れ込んだ僕も嬉しいです。

         

        本日の時点で数個体お譲りさせていただきました。

        前から気になっているという皆様、早めに見にいらしてくださいね。

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

        お正月無理なんです。

        2018.01.18 Thursday

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          年末年始の雰囲気が、

          幼少期の嫌な記憶のせいか、未だに苦手な僕です。

           

          年末年始、何が嫌だといわれれば、

          年越しのこれといってやる事もない雰囲気、、、、

          年が明けると、両親両方の祖父祖母の所へ年始のご挨拶に行く事。

           

          食事をいただいて、これといってやる事も無く、

          正直言うとお年玉をいただいたら1分でも早く、

          帰って自分の好きな事をやりたいんですけど…ってな感じでした。

           

          叔父や叔母、親戚たちのどうでもいい話、

          そして所在なくつけられ続けているテレビから、

          ひたすら垂れ流されるお正月特有の番組達…、、、、

          一体、何がおもしろいの?なんて、幼少期そればかり考えておりました。

          (ああいう雰囲気好きな方、、ごめんなさい(´∀`;A)

           

          今となっては、大人になったお陰で、

          自由に過ごせるすべを手に入れ、

          年末に旅行に出向かない時は、

          この趣味部屋に逃げ込む事ができるようになりました。

           

          たぶん次の年も、

          旅行に出向かない時は、

          普通に1日からここに座っている気がします。

           

          僕と同じ様に、現実逃避されたい方は、

          年始からコーヒーでも飲みにきてみてくださいね。

           

          そんな僕でも一昨日、

          ギャラリーの近所にお祀りされているサムハラ神社さんに、

          お参りにいってきました。

           

          すっかり松の内も終わり、

          いつものような静けさを味わえるなんて思っておりましたが、

          なんとその日、月に一度の縁結びの指輪の発売日でして(´∀`;A

          パワースポットの指輪目当ての女子の皆様が長い行列を作っておられました。

           

          パワースポットと縁結び、ご興味有る方は、

          とても有名なサムハラさんに是非。

          次回の発売日は、また1ヶ月後とのことでした。

           

          今年も相変わらず、気ままにゆるい開き具合ですが、

          お時間ございますときにでも、

          どうぞお立ち寄りください。

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

           

          怨憎会苦。

          2017.12.04 Monday

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            ご存知の通り、芸術を学びたくて、この年で人生二回目の大学に通う僕ですが、

            今、レポート提出の波に完全に呑まれております…

             

            僕の専攻が、芸術学ということで、

            芸術の論評やらを身につけていくわけなんですが、

            今着手しておりますのは、インド美術、仏教美術界隈な感じです。

            (全然進んでないんかーいって、大学関係者に見られたら突っ込み受けそうですが…)

             

            単にインドの歴史を学び、日本へ伝えられた仏像の作成手法、分類なんかを記憶するのではなく、

            より哲学的な知識も必要とされる世界でして、

            美術書だけではなく、いろいろな僧侶が書かれた書物も手にする機会が多くなっている気がします。

             

            そんな中で、「大峯千日回峰行」を成し遂げた僧侶の書かれた書物を目にする機会がありました。

            この「大峯千日回峰行」、、1300年間もの間、現代までにたった1人しか成し遂げるた人のいない修行でして、

            その大業を成し遂げられた2人目の僧侶の話は、相当興味深いものでした。

            詳細は、また長くなるとクレームがつきそうですので、、、

            ご自分で読んで感じてみてください。

             

            で、その中で「四苦八苦」について書かれておりました。

            ご存知でした?

            当たり前のように使う四苦八苦の中身。

            そしてこの慣用句が、仏教用語であること、、、

             

            四苦 → 「生・老・病・死」 

            /佑箸靴討海寮い棒犬泙譴討ること。

            年老いていくこと。

            I造頬舛気譴襪海函

            い修靴道爐未海函

             

            八苦 → 人間であるがために味わう苦しみ。

            ネ澆靴い發里手に入らない「求不得苦(ぐふとくく)」

            ΠΔ垢襪發里畔未譴覆韻譴个覆蕕覆ぁ岼κ摸ザ譟

            Хな人と出会ってしまう「怨憎会苦」

            ╂い涼罎呂泙泙覆蕕覆い箸いΑ峺溽樟攻譟覆瓦Δ鵑犬腓Δ)」

             

            前半は、苦しみの基本コースなんで、自分でどうにも出来ないそうです。

            しかし、後半の4つの苦しみは、自分の気持ちをうまくコントロール出来れば、

            解決できる可能性のある苦しみで、人は通常なんとしようとするそうです。

            いわゆる「心の針をマイナスからプラスへ戻そうとする力」が働く感じでしょうか?

            意識と実践ですね。

             

            しかしながら、どうにもならないことも多々あるはず、

            そのどうにもならない事で、心の多くを闇で覆ってしまい、

            多くの時間を費やす、、、

            そうなると完全なる苦しみのスパイラル状態?でしょうか…

            (考え込み、落ちるのが好きな僕は、あえてこのスパイラルに嵌りがちですが)

             

            ではどうするのよ?

            不安や心配、不平不満という気持ちは、

            自分を取り巻く外的な環境からもたらされるもので、

            自分でコントロールできない事が多いもの。

            どうにかしようとするのではなく、

            しょうがないとフラットな状態に心を持っていく事が大切らしいです。

            そう考える事で、不平不満、心配事に心を支配されるのではなく、

            置かれた環境下で明るい要素を見つけ、

            感謝すべき事に目を向ける努力をする事が、

            人生の幸せへの第一歩という事でした。

             

            法句経(お釈迦さまの言葉)より

            「ものごとは心に導かれ、心に仕え、心によって作り出される。もし人が汚れた心で話し、行動するなら、

            その人には苦しみが付き従う。もし人が清らかな心で話し、行動するなら、その人には楽が付き従う。

            あたかも身体から離れることのない影のように」

             

            お釈迦様の言葉、やはり深いでしょ?

            「怨憎会苦」に直面した時、その人に苦しみが付き従えばいいのに…なんて、

            黒い心が出てきてしまう自分が恐ろしい…(´∀`;A

             

            日々の植物の管理も、

            この「しょうがない」というフラットな気持ちで接していくことが肝要なのかもしれませんね。

            植物も自分の思うようには、なかなか行かないものですから。

             

             

             

            (器、植物コレクション追加しました。)